第37回目となる「現代用語基礎知識」選のユーキャン新語・流行語大賞の2020年のノミネート語30語の中には「愛の不時着/第四次韓流ブーム」がノミネートされています。
ステイホームがもたらした第4次韓流ブーム!
2020年の4月頃から、未曾有のコロナウィルスが原因でステイホームを余儀なくされ、現在もその影響は続いています。
それに伴い急成長を遂げたのが余暇の定番のお供「映像配信サービス」。NetflixやAmazon prime video(アマプラ)、U-NEXTなどでドラマや映画を気軽に楽しむ人数が爆発的に増加しました。そんな中、Netflixで配信されている「愛の不時着」「梨泰院クラス」を始めとする韓国ドラマが面白いと一気に話題に。
また、映画「パラサイト 半地下の家族」はアカデミー賞4冠を受賞し、日本の地上波でも放送されるなど、こちらも大きな話題となりました。
在宅時間が長くなったことで、今まで韓流に触れていなかった層まで巻き込んで起こったのが現在の「第4次韓流ブーム」なのです。
2021年には、韓国発のドラマ『イカゲーム』が大ヒット。
配信サービスNetflix史上最多となるアカウントが視聴したといいます。
早速、日本で今までに起こった韓流ブームを時系列順に辿っていきましょう!
●第1次韓流ブーム(2003年〜2004年)
日本で初めての韓流ブームは、2003年~2004年に放映された「冬のソナタ」こと「冬ソナ」がきっかけでした。日本のドラマとはまた趣の違うドラマティックさが日本の視聴者にはとても斬新でした。その後も「チャングムの誓い」などのドラマがヒット。
第1次韓流ブームは主に韓流ドラマがきっかけで巻き起こっていました。
しかし、ブームは局所的。
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●第2次韓流ブーム(2010年〜2011年頃)
2010年頃から、東方神起・KARA・少女時代・BIGBANGなどのK-POPグループが台頭していき、次々と日本メディアに進出してきました。それまでは東方神起(2005年に日本デビュー)やBoA(2001年に日本デビュー)など韓流アーティストの人気はあったものの、K-POPブームとまでは至っていなかったのが、ここに来て一気に、若者の心を掴む爆発的なK-POPブームとなったのです。
2011年には紅白にも韓流アイドルが出場するなど日本国内で一大市場規模を築き上げたものの、2012年ごろには本国でアイドルグループが飽和状態となり、日本においてもブームは一旦落ち着く形となりました。
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●第3次韓流ブーム(2016年〜2017年頃)
第3次韓流ブームは、主に韓国グルメがきっかけで巻き起こりました。同時期に「インスタ映え」が流行、競うようにインスタ映えするグルメが次々と生まれました。とろ~りチーズが美味しそうな「チーズタッカルビ」やカラフルなスイーツ「トゥンカロン」などの韓国グルメはまさにインスタ映えにうってつけ。オルチャンメイクと呼ばれる韓国風メイクなど、SNS映えを意識したアイテムも次々とヒット。
韓国コスメが人気な理由に挙げられるのが、パッケージがかわいい。
口コミがいい。好きなインフルエンサーが使っていた。美容系YouTubeが使っているのを見た。など、SNSを通じて、人気が広まっていることがうかがえる。
第3次韓流ブームは、SNSの投稿などユーザー発信で生み出されました。
そして現在の第4次韓流ブームでは、ドラマの影響もあり、多くの女性が韓国の女優さんのヘアスタイルを真似し、その流行は2022年になった現在も続いています。
「ヨシンモリ」35.9万件、「タンバルモリ」24.1万件のハッシュタグ数はかなりの総数が投稿であがっており、若い世代の注目度が伺えます。
今後もどのような流行が韓国から生まれるのか、引き続き目が離せませんね!
コラム:SHIHO