色でつながるコミュニケーション②

~オシャレに見える!簡単配色テクニック~

一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)は、2021年のテーマカラーとしてゼロホワイトを発表しています。

これはファッションでのトレンドというより今年の象徴的なイメージカラーと捉えた方が良いでしょう。ただ今のコロナ禍には大変必要な色かもしれません。白には純・清潔・潔癖なイメージもありますがリセットやスタートなどの意味もあります。その白を今だからこそ取り入れることはとても素敵なことだと考えます。

また米パントン(PANTONE)は、2021年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」として、グレーイエローの2色を発表しています。

グレーとイエローを普通に合わせるとしたら結構ハードルが高いですよね。流行りの色を取り入れることはとてもおしゃれですが、私たち一般人には毎年毎年流行色を追うことは大変なことです。しかも流行色一覧などを詳しく見てみると毎年どの色も含まれていて大変難しいのです。雑誌でもテレビの情報でも流行りの色を見ると様々だったりしますよね。

そこで、流行色のみにこだわらず、お客様お一人お一人に似合う色と配色バランスをご提案してみてはいかがでしょうか。その人その人の気持ちに訴える色であれば、どの時代であっても嬉しいものです。

いつでも無理せずに使えるベーシックな色⁉

白黒や茶色、グレーやベージュは基本使いやすい色です。今年はグレーが流行ですのでグレーを上手に使いこなすことをおすすめするのも良いかと思います。派手めな色(今年なら黄色や緑オレンジなど)は全体の10%までに抑えると素敵に見えます。

例えば全体の7割を占めるスーツやコートなどを先に決めます。シックであればグレーや茶色。キリッと見せたいなら白や黒。フェミニンならベージュはいかがでしょう。ベースカラーは第一印象を強くイメージさせます。部屋でいうと壁や床ですね。

続いてブラウスやスカートなどで2~3割のバランスを考えます。ここで雰囲気が出ます。部屋でいうとソファやカーテンでしょう。

最後はアクセント1割です。メリハリが出てオシャレに見えます。部屋でいうとクッションやオブジェ、好みが出やすいところですね。

好きな色はアクセントカラーに!

ベースカラーを好きな色にしてしまうと印象が強くなってしまう可能性があります。赤や黄色、ピンクなど派手めな色はアクセントや差し色にすることでオシャレさが増します。

このような配色だと今年感もありバランスも良く素敵に見えるかもしれませんね。


誰でもオシャレに見える配色バランスをお客様とも共有して一緒に素敵な人生を送りたいものです。地球が美しいのもこの配色バランスだと聞いたことがあります。

海や空の青が7割のベースカラーですね!

お客様が色で悩まれている際は流行色をおすすめするのもいいですが、似合う配色バランスや色の使い方を提案して差し上げることも素敵なカウンセリングになるのかもしれません。

監修/池田友紀

カラー・キャリアコンサルタント事務所代表

ライフカラーコミュニケーションズ主宰。カラーとキャリアコンサルティングを融合した独自のカウンセリング活動を行い、美容業界においてもマナーコミュニケーションやライフカラー、カウンセリングセミナーなどを行っている。

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