『売れる人』のコミュニケーション
エステ帰りに「アレ⁈また化粧品まで買っちゃった。」
と、買うつもりのなかった物をついつい買ってしまう日ってありますよね…。
アレって何なのでしょう…
私は『ウインナーおばちゃん』と呼んでいた試食コーナーの店員さんのことを思い出しました。そのおばちゃんは「朝ごはんとかお弁当に便利やもんね〜」と言いながら子どもに、紙コップいっぱいのウィンナーをくれるのです。しかも別のハムやベーコンも添えて…
そして「ありがとね〜ありがとね〜」と連呼。おばちゃんの前はいつしか行列です。
で…その日私は、ついついウィンナーを買ってしまいます。
別の日違うおばちゃんは、試食している子供に「お母さんは?」と笑顔も見せず聞いてきます。子供は、ばつが悪そうに試食コーナーから逃げてきました。
そんな日は決して買いません…。
実は、ついつい買ってしまう日にはその日出会った店員さんがかなり影響しているのです。
そもそも『売れる人』ってどんな人?
『売れる人』の共通点…
○ニコニコ笑顔でいつも優しく、お客様が大好き。
○親しみがあって聞き上手。
○商品やサービスに詳しく、共感共有する力がすごい。
○「ありがとう」の感謝の気持ちを忘れない。
好かれる笑顔!
やさしい笑顔!
マナー本によくある『笑顔で相手の目を見て話しましょう』を意識してやりすぎると…
「あの人、ジーっと見てきて怖かったわ〜」など、感じ悪い印象を与えてしまう場合もあります。ではマナーだけにとらわれず、好かれる笑顔になるにはどうしたらよいのでしょう。それはまず、自分から目と胸と手と心を大きく開いて声をかけることです。人はオープンに対応されると安心と信頼を感じます。そしてアイゾーン(眉間のあたり)をふんわり見ながらお話ししましょう。お客様が話しているときはジッと目をそらさず、自分が話すときは、フッと視線をずらすという技も効果的です。
「目は口ほどにものをいう」と言われます。
コロナ禍でマスクで口が見えない今だからこそ、目元に意識してみてはいかがでしょうか。
寝不足でクマはできていませんか?
アイメイクでキツイ印象になっていませんか?
優しい目と心をお客様に向け、自然と好かれる笑顔を目指しましょう。
話すより聴こう!
おしゃべりが楽しく、商品知識が深いのは基本です。ただ商品やサービスをこちらから一方的に話してしまっていませんか?信頼関係を築くには聴く力が重要です。まずお客様の気持ちや悩みに共感しましょう。その後、商品やサービスへとつなげたお話へ展開していきます。この時、未来のイメージを共感・共有する姿勢が必要です。お客様と一緒に未来への喜びをわかち合いましょう。
全ては『ありがとう』感謝の心!
お客様に何回『ありがとう』を言っていますか?
メールありがとう。
お電話ありがとう。
わざわざ来てくれてありがとう。
たくさんの『ありがとう』をお客様に伝えましょう。感謝の気持ちを忘れないことが、お客様とずっと長く素敵な関係でいられるポイントなのです。
このように簡単に、好かれるコミュニケーション力は身につきます。
少しの意識で、きっとみなさんも明日からウィンナーおばちゃんのような『売れる人』の仲間入りです。
監修/池田友紀
カラー・キャリアコンサルタント事務所代表
ライフカラーコミュニケーションズ主宰。カラーとキャリアコンサルティングを融合した独自のカウンセリング活動を行い、美容業界においてもマナーコミュニケーションやライフカラー、カウンセリングセミナーなどを行っている。